高松塚古墳へは、近鉄吉野線の飛鳥駅から歩いて向かうのがいちばんわかりやすい行き方です。
ただ、現地に着いてから「古墳はどっち?」「壁画館はどこ?」と迷う人は少なくありません。高松塚には、古墳の墳丘、高松塚壁画館、バス停、いくつかの駐車場が、少しずつ離れた場所にあるからです。この記事では、飛鳥・藤原旅帖が現地を歩いて確かめた位置関係をもとに、徒歩・バス・自転車・車それぞれの行き方と、車で訪れるときの駐車場の選び方をまとめます。
- 歩いて行ける?:行けます。飛鳥駅から高松塚壁画館まで約15分です
- バスならどこで降りる?:赤かめの「高松塚」。そこから壁画館まで徒歩約10分です
- 車ならどこに停める?:公式駐車場は2026年9月1日から休止中(乗降も不可)。周辺の民営駐車場を、車の大きさと進入路で選びます
- 古墳と壁画館は同じ場所?:すぐ隣の別の場所です。壁画館から墳丘まで徒歩約1分です
- キトラ古墳へ続けて巡れる?:巡れます。檜隈寺跡を経て、歩いて30分ほどです
公園内の施設の休止状況は、記事後半の表Dにまとめています。
- 飛鳥駅―キトラ古墳―高松塚を結ぶ臨時バス:2026年10月18日(日)で予定の運行期間が終了しました。10月19日時点で、延長や新たな運行の公式発表は確認できません(明日香周遊バスフリー乗車券の対象外でした)
- 明日香周遊バス「赤かめ」:2026年11月15日(日)までの土休日は増便運行
- 公園の園路で舗装工事が告知されています。一部の園路が通行止めになり、迂回が必要な場合があります
高松塚古墳へのアクセス|まず目的地と行き方を確認

行き方を選ぶ前に、ひとつだけ押さえておきたいことがあります。「高松塚」と呼ばれる場所は、ひとつの点ではないということです。
高松塚古墳・高松塚壁画館・高松塚バス停の違い
高松塚古墳は、国営飛鳥歴史公園の「高松塚周辺地区」の中にあります。古墳のすぐ隣に高松塚壁画館があり、少し離れて赤かめの「高松塚」停留所があります。
| 場所 | どんなところか |
|---|---|
| 高松塚古墳(墳丘) | 復元された円墳。外から墳丘を眺めて見学します。壁画館から徒歩約1分 |
| 高松塚壁画館 | 壁画の模写や石槨の模型を見られる有料の展示施設。飛鳥駅から徒歩約15分 |
| 赤かめ「高松塚」停留所 | 明日香周遊バスの停留所。壁画館まで徒歩約10分 |
| 高松塚周辺地区(公園) | 古墳・壁画館・中尾山古墳などを含む公園の区域。飛鳥駅から徒歩7分ですが、古墳まではさらに歩きます |
※所要時間は、国営飛鳥歴史公園と古都飛鳥保存財団の案内によります(2026年10月8日確認)。
地図アプリで「高松塚」と入れると、どの地点が表示されるかで歩く時間が変わります。「墳丘を見たいのか」「壁画館に入りたいのか」を先に決めておくと、迷いにくくなります。
みこ古墳と壁画館はすぐ隣どうしですが、バス停や駐車場は少し離れています。「高松塚に着いた=古墳の前に着いた」ではない、と覚えておくと安心です。
古墳や壁画館で何が見られるかは、こちらの記事で詳しく紹介しています。
徒歩・バス・自転車・車の比較
4つの行き方を、目安と向いている人で並べます。
| 行き方 | 目安 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 飛鳥駅から徒歩 | 壁画館まで約15分 | 初めて訪れる人、高松塚を中心に見たい人 |
| 赤かめ(バス) | 飛鳥駅から1停留所。降りてから壁画館まで約10分 | 飛鳥中心部や橿原神宮前駅方面とバスでつなぎたい人 |
| 自転車 | 飛鳥駅前で借りる | キトラ古墳など周辺も広く巡りたい人 |
| 車 | 周辺の民営駐車場を利用 | 家族連れ、荷物が多い人 |
※バスの本数は曜日や時期で変わります。
注意。車で訪れる人は特に注意してください。古墳近くにあった国営公園の無料駐車場は、2026年9月1日から利用休止となっており、車の乗り降りもできません。周辺の民営駐車場を選ぶ必要があります(詳しくは後半の駐車場の章で)。
高松塚へ向かう2つの方向と入口の考え方
高松塚へ向かう道は、大きく2つの方向に分けて考えるとわかりやすくなります。これは公園の正式な入口名ではなく、この記事で道順を整理するための呼び方です。
| 方向 | 向いている旅程 |
|---|---|
| 飛鳥駅・高松塚バス停側 | 飛鳥中心部・石舞台方面へ赤かめで進みたい |
| 檜前側 | 檜隈寺跡・キトラ方面へ徒歩で巡りたい |
どちらの方向も、徒歩で高松塚古墳へ向かえます。交通手段だけで固定せず、見学後にどこへ進むかで選んでください。なお、檜前側は徒歩で利用できますが、通常の赤かめバスを利用する経路としては扱いません。


飛鳥駅から徒歩で高松塚古墳へ|道順と所要時間


高松塚古墳だけを見に行くなら、飛鳥駅からの徒歩をまず考えてください。距離は約1kmで、道の途中も明日香らしい景色が続きます。


大阪・京都方面から飛鳥駅までの電車での行き方は、こちらにまとめています。
飛鳥駅から高松塚古墳へ歩く基本ルート
所要時間は、どこを到着地点にするかで変わります。
| 到着地点 | 目安 |
|---|---|
| 高松塚周辺地区 | 徒歩約7分 |
| 高松塚壁画館 | 徒歩約15分・約1km |
| 高松塚古墳の墳丘 | 壁画館から約1分 |
公式の「7分」は公園の区域までの時間です。見学の目的地である壁画館や墳丘までは、約15分をみておきましょう。
道順は、高松塚壁画館を運営する古都飛鳥保存財団が、飛鳥駅からの徒歩ルートと自転車ルートの案内動画を公開しています。初めて歩く人は、出発前に一度見ておくと安心です。
墳丘と壁画館への分かれ方
古墳の墳丘と高松塚壁画館は、すぐ隣どうしです。公式の案内では、壁画館から高松塚古墳までは徒歩約1分です。
おすすめの順番は、墳丘を見る → 壁画館で壁画の世界を知るの流れです。どちらから回っても距離はほとんど変わらないので、壁画館の開館時間(9時〜17時、入館は16時30分まで)に合わせて組み立ててください。
道の歩きやすさ・坂道・迷いやすい場所
編集部が歩いた印象では、駅から公園までは、ゆるやかな上り下りのある道でした。公園の中には、階段や坂になった園路もあります。
迷いやすいのは、公園に入ってからです。墳丘、壁画館、中尾山古墳、バス停の方向が分かれるため、園内の案内板で行き先を確かめながら歩いてください。また、公園では園路の舗装工事が告知されています。工事中は一部の園路が通行止めになり、迂回をお願いされる場合があります。現地の案内や誘導に従ってください。



高松塚周辺地区は、墳丘のまわりに園路が何本も通っています。編集部が歩いたときも、案内板の地図がいちばん頼りになりました。分かれ道では、一度立ち止まって確かめるのがおすすめです。
赤かめバスで高松塚古墳へ|停留所と乗り方


明日香周遊バス「赤かめ」には、「高松塚」停留所があります。高松塚の前後に、飛鳥の中心部や橿原神宮前駅方面へバスで移動したい人に向いた方法です。
飛鳥駅・橿原神宮前駅から高松塚へ
飛鳥駅からは、赤かめで1停留所。時刻表では、飛鳥駅を出て約2分で「高松塚」に着きます。ただし、バスの間隔には注意が必要です(2026年9月1日からの時刻表)。
| 曜日・期間 | 本数の目安 |
|---|---|
| 平日 | おおむね1時間に1本 |
| 土休日の増便期間 | おおむね30分に1本 |
土休日の増便期間は、2026年9月19日〜11月15日です。公開前に最新時刻表を再確認してください。
「高松塚」停留所から壁画館までは、さらに徒歩約10分かかります。バスを待つ時間も考えると、飛鳥駅からは歩いたほうが早く着くことも少なくありません。
ポイント。橿原神宮前駅からは、東口から赤かめに乗れます。ただ、赤かめは石舞台などを回ってから高松塚へ向かうため、時刻表では40分あまりかかります。高松塚へ直接向かうなら、近鉄で飛鳥駅まで行って歩く方法と比べて選んでください。
「高松塚」停留所から古墳・壁画館への徒歩
停留所から壁画館までは、古都飛鳥保存財団の案内で徒歩約10分です。壁画館から墳丘までは、さらに徒歩約1分です。
停留所から公園の中を歩いて向かいます。途中には中尾山古墳があり、そのそばを通って歩く道があります(編集部現地確認)。バスを降りてすぐ古墳、というわけではないので、少し歩く心づもりをしておきましょう。
帰りのバス・フリー乗車券の使い方
赤かめは本数が限られます。行きのバスを決めるときに、帰りの便まで先に確認しておくのが基本です。「高松塚」からは、行き先によって乗るバスの向きが変わります。
| 目的 | 利用する方向 |
|---|---|
| 飛鳥駅へ戻る | 飛鳥駅方面 |
| 飛鳥中心部へ進む | 川原・石舞台・橿原神宮前駅東口方面 |
実際に乗る便の行先表示と時刻表は、当日に確認してください。
1日に何度も乗るなら、「明日香周遊バスフリー乗車券」が便利です。1日券は大人750円・小児380円、2日券は大人1,100円・小児550円(2026年10月8日確認)。紙の乗車券は飛鳥駅前の「飛鳥びとの館」などで、スマートフォンで使うモバイルチケットもあります。
フリー乗車券で乗れる交通の全体像は、こちらの記事で紹介しています。
土日祝の飛鳥・藤原バス旅|周遊パスと徒歩で巡る車なし観光ガイド



2026年10月18日まで土日祝に走っていた「飛鳥駅―キトラ古墳―高松塚」の臨時バスは、予定の運行期間を終えています。ふだんの赤かめとは別の交通で、明日香周遊バスフリー乗車券の対象外でした。
自転車で高松塚古墳へ|電動がおすすめの周遊ルート


自転車は、高松塚だけでなく、キトラ古墳や檜隈寺跡まで一日で巡りたい人に向いた方法です。
飛鳥駅で自転車を借りて向かう
飛鳥駅前には、複数のレンタサイクル店があります。駅前で借りて高松塚へ向かえば、すぐに着きます。道順は、先に紹介した古都飛鳥保存財団の「自転車ルート」の案内動画も参考になります。
お店ごとに、料金、電動アシストの台数、返却場所の条件が違います。どこで借りるかは、こちらの記事で比べてから決めてください。
飛鳥のレンタサイクルの使い方|料金・店舗・電動自転車・乗り捨てを比較
高松塚からキトラへ巡るなら電動アシストが有力
高松塚の周辺は、なだらかな丘陵が続きます。高松塚からキトラ古墳まで足をのばすなら、上り下りを繰り返すことになります。そのため、飛鳥・藤原旅帖では、キトラまで広く巡る日は電動アシスト自転車を有力な候補と考えています。普通自転車は、高松塚と飛鳥駅周辺だけを短く回る日の候補です。
現地には、「キトラ古墳・高松塚古墳への自転車と歩行者のためのマップ」の案内板もあります。ルートを確かめながら進んでください。
駐輪場所と高松塚前営業所の注意点
公園では、自転車は所定の場所に停めるよう案内されています。墳丘の近くや園路に停めず、案内に従って駐輪してください。
ポイント。なお、明日香レンタサイクルには「高松塚営業所」がありますが、公式サイトでは団体予約のみとされています(2026年10月8日確認)。個人旅行で当日ここへ行っても借りられるとは限りません。個人で借りるなら、飛鳥駅前のお店で借りて駅前のお店に返す計画が立てやすいです。
車で高松塚古墳へ|駐車場の料金・場所・入りやすさを比較




車で訪れる場合、いちばん大切なのはどこに停めるかを出発前に決めておくことです。明日香村の観光サイトでも、道路や駐車場の容量が限られているため、なるべく公共交通機関で訪れるよう呼びかけています。
そのうえで車を使う場合、高松塚の周辺には、性格の違う駐車場が4つあります。
| 駐車場 | 料金・規模 | 場所・注意 |
|---|---|---|
| 国営公園の高松塚周辺地区駐車場(公式) | 2026年9月1日から閉鎖 | 駐車も乗り降りもできません |
| 高松塚周辺地区 民営駐車場 | 普通車500円/1台(予約不可) | 高松塚バス停の道路向かい。空きがあれば駐車できます |
| (私営)高松塚古墳駐車場 | 1回100円(現金のみ)・約7〜8台 | 檜前交差点から左へ進んだ道の突き当たり。比較的入りやすい |
| (私営)古墳前駐車場 | 1回100円(現金のみ)・約5台 | 地図で「210」と表示される道路側から細い車道で入る。すれ違いが困難 |
※100円駐車場2か所の名前は、Googleマップ上の表示名です。公的に確認した正式名称ではありません。いずれの100円駐車場も、編集部が2026年9月に現地確認した際は、現金払いで1回100円でした。民営駐車場の料金・運用は変わることがあります。


公式駐車場は2026年9月から利用休止
国営飛鳥歴史公園 高松塚周辺地区の無料駐車場は、国営飛鳥歴史公園館のリニューアル工事に伴い、2026年9月1日から利用休止となっています。利用再開は2030年ごろの予定です。明日香村の観光サイトでは、この駐車場は車の乗り降りもできないと案内されています。家族を降ろすために一時的に入る、といった使い方もできないので注意してください。なお、赤かめの「高松塚」停留所は引き続き利用できます。
「公式駐車場が休止=車では行けない」というわけではありません。 周辺には、次の3つの民営駐車場があります。
赤かめ「高松塚」停留所前の500円駐車場
明日香村の観光サイト「あすか時間」(飛鳥観光協会)に、高松塚周辺地区の民営駐車場として掲載されている駐車場です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 場所 | 高松塚バス停の道路向かい |
| 普通車 | 500円/台 |
| 予約 | 普通車は予約不可 |
| 観光バス | 3,000円/台、事前予約 |
| 問い合わせ | 観光明日香公共事業株式会社 |
編集部も、停留所の前に普通車500円の表示があることを現地で確認しています。飛鳥駅・高松塚バス停側から公園へ歩いて向かう位置で、バスでの移動とも組み合わせやすい駐車場です。
500円駐車場を起点に、高松塚古墳と中尾山古墳を巡る
赤かめ「高松塚」停留所向かいの民営500円駐車場は、高松塚古墳と中尾山古墳を一緒に見学する場合にも便利な候補です。
2つの古墳は小さな丘の上にあり、その間には広場が広がっています。駐車場側の階段から先に中尾山古墳へ向かい、見学後に広場を経由して高松塚壁画館・高松塚古墳を訪ねることができます。
ただし、これが唯一の順路というわけではありません。周辺には複数の園路や階段・スロープがあり、各所に案内板があります。案内板で行き先を確認しながら、飛鳥の景色を楽しんで散策するのがおすすめです。
編集部の現地感覚では、壁画館を含めて約1時間が目安です。坂道や階段、見学時間によって所要時間は変わるため、余裕を持って計画してください。なお、複数の園路やスロープがあることと、車椅子等で通行できるバリアフリールートであることは別です。通行しやすさが気になる場合は、現地の案内で確認してください。
注意。周辺道路を横断する際は、車道を直接渡らず、現地で案内されている地下道を利用してください。


(私営)高松塚古墳駐車場|100円・約7〜8台で比較的入りやすい
檜前交差点から左へ進んだ道の突き当たりにある、小さな駐車場です。「(私営)高松塚古墳駐車場」はGoogleマップ上の表示名で、名前に「高松塚古墳」と入っていますが、休止中の国営公園の駐車場とは別の、民営の駐車場です。編集部が2026年9月に現地確認した際は、現金払いで1回100円でした。停められるのは約7〜8台です。
ポイント。(私営)高松塚古墳駐車場は、次の点で比較的入りやすい駐車場です。
- 進入路は、普通車でも走りにくさを感じにくい道幅でした
- 道なりにそのまま駐車場へ入れます
- 正面に高松塚古墳があり、壁画館も近い位置です
小さいながらも比較的入りやすい100円駐車場です。ただし台数が少ないため、満車のときは別の駐車場を考えてください。


(私営)古墳前駐車場|100円・約5台、細い進入路に注意
もうひとつの100円駐車場は、地図で「210」と表示される道路の側から、細い車道を入った奥にあります。「(私営)古墳前駐車場」もGoogleマップ上の表示名です。こちらも2026年9月の現地確認時は現金払いで1回100円で、小さな貯金箱のような料金箱が置かれていました。停められるのは約5台です。
古墳には近いのですが、進入路がかなり細いことに注意が必要です。
注意。(私営)古墳前駐車場は、進入路の細さに注意してください。
- 進入路は畦道のような細い車道で、車1台分ほどの幅しかありません
- 対向車とのすれ違いは困難です
- 鉢合わせした場合は、どちらかが後退して道を譲る必要があります
- 普通車でも通れましたが、編集部の現地感では軽自動車のほうが走りやすい道でした



(私営)古墳前駐車場は、大きめの車や細い道の運転に不慣れな人には向きません。進入路の手前で迷ったら、無理に入らず、ほかの駐車場を選んでください。
編集部の現地確認では、2か所とも利用時間の制限は特に示されていませんでした。料金や運用は変わることがあるので、現地の表示もあわせて確かめてください。
ただし、日没後は周辺がとても暗くなります。特に(私営)古墳前駐車場は細い進入路を通るため、暗くなってからの利用はおすすめしません。高松塚壁画館も17時に閉館するので、明るいうちに見学を終える計画にしておくと安心です。




どこに停める?車の大きさと進入路で選ぶ
料金や近さだけで決めず、車の大きさ、細い道の運転への慣れ、どちら側から向かうかで選ぶのがコツです。
- 細い進入路を避けたい人:高松塚バス停の道路向かいの民営駐車場(500円)。予約はできず、空きがあれば停められます
- 檜前交差点側から向かう普通車で、小さな駐車場でよい人:(私営)高松塚古墳駐車場(1回100円・約7〜8台)。満車なら無理をしない
- 細い道に慣れている人、軽自動車の人:(私営)古墳前駐車場(1回100円・約5台)。細い車道で、すれ違いが困難
大きめの車で訪れる場合は、停められる車の大きさや入りやすさを、出発前に各駐車場の運営者へ確認しておくと安心です(民営駐車場の問い合わせ先は観光明日香公共事業株式会社)。編集部は、どの駐車場についても大型の車での入りやすさまでは確認していません。
どの駐車場も満車になることがあります。満車のときは、路上や駐車場として案内されていない場所に停めず、別の駐車場を探すか、時間をずらしてください。



同じ100円でも、2つの駐車場は入りやすさがまったく違います。「近さ」より「無理なく入れるか」で選ぶのが、高松塚を気持ちよく見学するいちばんの近道です。
高松塚古墳から檜隈寺跡・キトラ古墳へ歩く


高松塚を見たあと、そのまま南へ歩いてキトラ古墳まで足をのばすこともできます。飛鳥・藤原旅帖が現地を歩いて確かめた導線を紹介します。
高松塚から「檜前」側へ抜けるルート
高松塚古墳から、檜前(ひのくま)側の道へ出ます。このあたりは、渡来系の人々ゆかりの地とされる檜前の里です。田畑と丘陵のあいだを歩く道で、飛鳥駅から高松塚までの道と同じく、明日香らしい景色が続きます。
檜隈寺跡を経由してキトラ古墳へ
飛鳥・藤原旅帖の現地確認では、次の流れで歩いてつなげました。
ポイント。高松塚古墳 →(約15分)→ 檜隈寺跡 →(約800m・約10分)→ キトラ古墳
あわせて30分ほど。寄り道や見学の時間を含めると、もう少し余裕をみておくと安心です。檜隈寺跡と、そこに鎮まる於美阿志神社については、こちらで紹介しています。
檜隈寺跡・於美阿志神社の見どころ|渡来文化と古代寺院の面影を歩く
キトラ古墳側からの歩き方や、キトラ古墳周辺の駐車場・四神の館については、こちらの記事が詳しいです。高松塚とキトラを、両方向から組み立てられます。
キトラ古墳へのアクセス|壺阪山駅・飛鳥駅からの徒歩、バス・駐車場を現地案内
高松塚から飛鳥駅へ戻る・赤かめで先へ進む
キトラまで行かない場合は、高松塚から次の2つの進み方があります。
| 次の行動 | 移動方法 |
|---|---|
| 飛鳥駅へ戻る | 徒歩約15分。駅前で観光案内・買い物等が可能 |
| 飛鳥中心部へ進む | 赤かめ「高松塚」から川原・石舞台方面へ |



キトラ古墳まで歩くなら、その先の足を先に決めておきましょう。ふだんの赤かめはキトラ古墳まで入らないため、赤かめに乗るなら高松塚側へ歩いて戻って「高松塚」停留所から、電車なら飛鳥駅や壺阪山駅の方面へ歩くのが基本です。飛鳥駅―キトラ古墳―高松塚の臨時バスは、2026年10月18日で予定の運行期間を終えています。
高松塚古墳へ行く前に確認したいこと


公園内の施設には、工事に伴って休止しているものがあります。出かける前に、次の状況を確認しておきましょう。
| 施設・項目 | 状況 |
|---|---|
| 高松塚壁画館 | 開館中。9時〜17時(入館は16時30分まで) |
| 国営飛鳥歴史公園館 | リニューアル工事のため、建物はすでに休止中 |
| 休憩所・トイレ | 公園の公式発表では、公園館周辺のトイレ・休憩所は2026年11月30日から利用休止の予定 |
| 公園館の周辺 | 公園の公式発表では、2026年11月30日から閉鎖され、立ち入り・通り抜けができなくなる予定。周辺の利用再開は2030年ごろの予定 |
| 地下通路 | 公園の公式発表では、2027年3月ごろまで暫定的に通行できる予定 |
| 高松塚古墳・中尾山古墳 | 公園の公式案内図では、工事期間中も高松塚壁画館とともに引き続き見学できる予定 |
| 公園の駐車場 | 2026年9月1日から閉鎖(乗り降りも不可) |
| 壁画の実物 | 通常は非公開。期間限定・事前応募制の公開あり |
飛鳥歴史公園館の休止と高松塚壁画館の開館
飛鳥観光の玄関口として案内や展示を行っていた国営飛鳥歴史公園館は、リニューアル工事のため休止中です。
これに加えて、公園の公式発表(2026年10月18日付)では、2026年11月30日から公園館の周辺が閉鎖され、立ち入りや通り抜けができなくなる予定です。周辺のトイレ・休憩所も同日から利用休止の予定です。地下通路は2027年3月ごろまで暫定的に通行できる予定で、周辺の利用再開は2030年ごろの予定とされています。
公園の公式案内図では、工事期間中も高松塚古墳・高松塚壁画館・中尾山古墳は引き続き見学できると示されています。
ポイント。一方、すぐ近くの高松塚壁画館は国営飛鳥歴史公園館とは別の施設で、開館しています。入館料は大人300円、高校・大学生130円、小・中学生70円です。休館日は12月29日〜1月3日と、4・7・11・2月の第2月曜日(祝日の場合は翌平日)です(2026年10月8日確認)。
壁画の実物公開と壁画館の展示の違い
高松塚古墳の壁画の実物は、石室の石材ごと古墳から取り出されて修理され、文化庁によると保存修理事業は2019年度(令和元年度)に完了しました。現在は古墳に戻さず、保存管理が続けられています。ふだんの見学では見られません。 壁画館でいつでも見られるのは、模写や模型です。
実物は、文化庁などによる期間限定・事前応募制の公開(公園内の仮設修理施設で、見学用通路からガラス窓越しに見る形式)でのみ見学できます。実物を見たい人は、文化庁の案内で公開日と応募方法を先に確かめておきましょう。展示の内容は、冒頭で紹介した見どころの記事で詳しく解説しています。
トイレ・休憩所・工事・臨時交通の最新情報
| 項目 | 確認内容 |
|---|---|
| トイレ・休憩所 | 公園の公式発表では、公園館周辺のトイレ・休憩所は2026年11月30日から利用休止の予定 |
| 園路舗装工事 | 一部通行止め・迂回の可能性 |
| 臨時バス | 2026年10月18日で予定の運行期間が終了 |
臨時交通や施設の休止・工事の予定は変わることがあります。お出かけ前に、国営飛鳥歴史公園や運行事業者などの公式サイトで最新情報を確認してください。
高松塚古墳へのアクセスでよくある質問


高松塚古墳へのアクセスについて、よく寄せられる疑問をまとめました。料金や通常の交通などの情報は2026年10月8日、臨時バスと公園館周辺の閉鎖・休止の予定は2026年10月19日に確認した内容です。
近鉄吉野線の飛鳥駅です。駅から歩いて向かえます。
高松塚壁画館まで約15分(約1km)で、墳丘は壁画館から徒歩約1分です。「徒歩7分」という案内は、公園の区域までの時間です。
行けます。「高松塚」停留所で降り、壁画館まで徒歩約10分です。本数が限られるため、帰りの便も先に確認してください。
公園の無料駐車場は、2026年9月1日から閉鎖されており、乗り降りもできません(再開は2030年ごろの予定)。周辺の民営の有料駐車場を利用してください。
編集部の現地確認では、檜前交差点から左へ進んだ道の突き当たりにある「(私営)高松塚古墳駐車場」(約7〜8台)のほうが入りやすい道でした。地図で「210」と表示される道路側から入る「(私営)古墳前駐車場」(約5台)は細い車道で、すれ違いが困難です。どちらも2026年9月の現地確認時は現金払いで1回100円でした。名前はいずれもGoogleマップ上の表示名です。
別の場所ですが、すぐ隣です。壁画館から古墳までは徒歩約1分です。
ふだんは見られません。壁画館で見られるのは模写や模型です。実物は、期間限定・事前応募制の公開時に見学できます。
歩けます。現地確認では、檜隈寺跡を経由して30分ほどが目安です。
高松塚の営業所は団体予約のみです。個人で借りるなら、飛鳥駅前のレンタサイクル店を利用してください。
まとめ|高松塚古墳は飛鳥駅から徒歩を基本に、旅程に合う行き方を選ぼう


- 徒歩:飛鳥駅から壁画館まで約15分。出発前に財団の道順動画を見ておくと安心
- バス:赤かめ「高松塚」で降り、壁画館まで約10分。帰りの便まで先に確認
- 自転車:キトラまで巡るなら電動アシスト。借りるのは飛鳥駅前のお店で
- 車:公式駐車場は閉鎖中。民営駐車場を、車の大きさと進入路で選ぶ
高松塚古墳は、飛鳥駅から歩いて行ける、飛鳥・藤原でも訪ねやすい史跡のひとつです。檜隈寺跡やキトラ古墳へ、歩いて旅を広げられる場所でもあります。どの行き方を選んでも、出かける前に駐車場やバスの最新情報を確かめておけば、現地で迷うことはぐっと減ります。
古墳を眺め、壁画館で壁画の世界にふれ、飛鳥の丘を歩く一日を楽しんでください。高松塚古墳を含む「飛鳥・藤原の宮都」の構成資産は、こちらで一覧にしています。
飛鳥・藤原の宮都の19構成資産一覧|なぜ19の遺跡で一つの世界遺産なのか
- 国営飛鳥歴史公園「高松塚周辺地区」 https://www.asuka-park.jp/area/takamatsuzuka/
- 国営飛鳥歴史公園「公園駐車場利用について(利用休止・バス予約制導入等のご案内)」 https://www.asuka-park.jp/news/cyuusyajyouriyounituite260708/
- 国営飛鳥歴史公園「国営飛鳥歴史公園館リニューアル工事に伴うご利用休止のご案内」(2026年10月19日確認)
- 国営飛鳥歴史公園「キトラ、甘樫丘、高松塚 舗装工事のお知らせ」(2026年10月19日確認)
- 国営飛鳥歴史公園「飛鳥駅⇔キトラ古墳⇔高松塚間の臨時バス運行のお知らせ」(2026年10月19日確認)
- 奈良交通「飛鳥駅⇔キトラ古墳⇔高松塚」(2026年10月19日確認)
- 公益財団法人 古都飛鳥保存財団「高松塚壁画館」 https://www.asukabito.or.jp/hekigakan.html
- 公益財団法人 古都飛鳥保存財団「高松塚壁画館(スポット案内)」 https://www.asukabito.or.jp/spot_41.html
- 公益財団法人 古都飛鳥保存財団「高松塚古墳までの道順について」 https://www.asukabito.or.jp/info_608.html
- 文化庁「国宝高松塚古墳壁画 修理作業室の公開」 https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/takamatsu_kitora/sagyoshitsu_kokai/oubo/about.html
- 文化庁「キトラ古墳壁画の公開」事務局「交通アクセス」(2026年10月19日確認)
- 明日香村「明日香周遊バス(1日・2日)フリー乗車券」 https://www.asukamura.jp/kurashi_sumaitokurashi_road_bus_otoku.html
- 明日香村「バス時刻表(赤かめほか)」 https://www.asukamura.jp/kurashi_sumaitokurashi_road_bus.html
- 明日香村「バス時刻表(赤かめほか)」掲載の赤かめ時刻表(PDF)(2026年10月19日確認)
- 明日香村観光サイト「あすか時間」(飛鳥観光協会)「『飛鳥・藤原の宮都』へは公共交通機関で」 https://asukamura.com/information/about_vistting_asuka/
- 明日香村観光サイト「あすか時間」交通アクセス https://asukamura.com/access/
- 明日香レンタサイクル(観光明日香公共事業) https://k-asuka.com/cycling/index.html
