電車で飛鳥・藤原へ|歩いて日本の始まりを感じる旅

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飛鳥・藤原を電車で訪れるなら、どの駅で降り、どこを歩くかを先に考えると、一日の流れが組み立てやすくなります。

古墳、宮跡、寺院跡、丘が近い範囲に残り、そのあいだを歩くことで、日本という国が形づくられていった時代の距離感を感じられます。

この記事では、初めて飛鳥・藤原を訪れる人に向けて、電車での行き方と、歩いて全体像をつかむための考え方を整理します。

甘樫丘を望む明日香の田園風景
飛鳥・藤原の範囲は、駅を降りて歩くと広がりが感じられます。

大阪・京都・名古屋・神戸からの行き方を先に見る →

この記事の所要時間・本数・運賃は、2026年8月29日から9月1日にかけて、各事業者・自治体の公式情報で確認した目安です。ダイヤ改正や季節のダイヤ、施設の工事などで変わりますので、出かける前にもう一度お確かめください。

目次

飛鳥・藤原は、歩くと広がりがわかります

飛鳥・藤原と呼ぶ範囲は、奈良県の明日香村・橿原市・桜井市にまたがっています。ひとつの駅や、ひとつの市村だけで完結する場所ではありません。

この範囲には、古墳、宮跡、寺院跡、里を見わたす丘が残っています。飛鳥に宮が置かれ、やがて藤原京がつくられ、都は平城京へ移る。その流れを考える手がかりが、今も近い距離の中に重なっています。

駅を降りて歩くと、史跡どうしの近さだけでなく、地域全体の広がりも感じられます。道の起伏、田畑の広さ、丘から見える方向、次の史跡までの時間が、地図だけではつかみにくい距離感として残ります。

この記事での考え方

  • 電車|飛鳥・藤原へ向かうための手段。
  • 歩く|史跡どうしの距離や、丘と宮跡の位置関係を感じるための方法。
  • バス・自転車|歩く時間を確保するための補助。

車やバスで巡ることを否定するわけではありません。同行者や季節によっては、そのほうが無理のない日もあります。ただ、初めて訪れて、この土地の広がりごと知りたいのであれば、歩く時間を旅の中心に置くと、史跡どうしの関係がつかみやすくなります。

まずは、歩いて訪ねやすい場所を知る

行き方の前に、どこを歩くのかを見ておきます。ここに挙げるのは、駅から、または駅からバスを使って訪ねやすい場所です。初めての一日の軸になりやすいのは、甘樫丘・高松塚古墳・キトラ古墳・藤原宮跡・山田寺跡の5か所です。

ここを見る

場所行き方補足
高松塚古墳飛鳥駅から徒歩7分壁画で知られる古墳です。
牽牛子塚古墳飛鳥駅から徒歩約15分八角形に復元。見学は無料です。
キトラ古墳壺阪山駅から徒歩。目安は15分前後「四神の館」も見られます。
天武・持統天皇陵飛鳥駅から徒歩約15分参拝できる時間が決まっています。
甘樫丘赤かめでバス停「甘樫丘」へ丘の入口は下車すぐ、展望台までは上りがあります。
藤原宮跡大和八木駅からコミュニティバスが基本歩くと短い道のりではありません。
山田寺跡桜井駅南口から奈良交通「桜井飛鳥線」でバス停「山田寺」へ桜井駅側から入る日に訪ねやすい場所です。
本薬師寺跡畝傍御陵前駅から徒歩約9分駅から歩いて訪ねやすい史跡です。

高松塚古墳・キトラ古墳・藤原宮跡・甘樫丘・山田寺跡と、それぞれの最寄り駅やバスでの向かい方を示した概念図
歩いて訪ねたい主な場所と、降りる駅・駅から先の対応です。位置関係を正確に示した地図ではありません。甘樫丘・藤原宮跡・山田寺跡は、駅から徒歩だけで向かう前提ではないため、徒歩分数を示していません。開館時間・運賃・バスの本数も示していません。(確認日:2026年8月31日)
高松塚古墳周辺の緑の風景
高松塚古墳の周辺には、古墳と里の風景が近い距離で残っています。

ここで見たいのは、名所をいくつ回れるかではなく、駅から歩いた先に何が現れるかです。

高松塚古墳とキトラ古墳

それぞれ飛鳥駅・壺阪山駅から歩いて向かえます。どちらも壁画で知られる古墳で、近くには壁画について知ることのできる施設があります。キトラ古墳の「四神の館」は入館無料です。なお、キトラ古墳は本体が埋め戻されているため、現地では古墳鑑賞広場から外観を眺めることになります。

藤原宮跡

藤原京の中枢が置かれていた場所です。大きくひらけた土地に立つと、空がいつもより大きく感じられます。ここが都の中心だったと考えながら周囲を見わたすと、飛鳥の丘や大和三山との位置関係が、実際の距離としてつかめてきます。

甘樫丘

歩いてきた土地を少し高い場所から見直せる丘です。展望台に立つと、飛鳥の里がひとつづきの風景として見わたせます。その向こうに大和三山、さらに遠く二上山や金剛山の連なり。地図の上で点だった場所が、ひとつの土地だったと分かる場所です。入園は無料で、時間を気にせず座っていられます。バスで向かう日は、橿原神宮前駅東口から明日香周遊バス「赤かめ」に乗り、バス停「甘樫丘」で下ります。丘の入口はすぐですが、展望台までは上りを含めて徒歩約15分です。

山田寺跡

飛鳥時代の寺院跡です。桜井駅南口から奈良交通「桜井飛鳥線」に乗り、バス停「山田寺」で降りて向かいます。便数は多くないため、行きの便と帰りの便を先に確認しておくと安心です。

同じ景色でも、歩いてきて見るのと、乗りもので着いて見るのとでは、受け取り方が変わります。歩く一日をおすすめしたいのは、史跡そのものだけでなく、史跡と史跡のあいだにある土地の感覚まで残るからです。

甘樫丘から見わたす飛鳥の里
甘樫丘からは、飛鳥の里と周囲の山並みを見わたせます。

行きたい場所から、降りる駅を決める

飛鳥・藤原には、目的地によって降りる駅が変わるという特徴があります。ひとつの駅ですべてが完結する土地ではありません。

行きたい場所から、降りる駅

行きたい場所降りる駅駅から先
高松塚古墳飛鳥駅徒歩7分
牽牛子塚古墳飛鳥駅徒歩約15分
天武・持統天皇陵飛鳥駅徒歩約15分
キトラ古墳壺阪山駅徒歩。目安は15分前後
本薬師寺跡畝傍御陵前駅徒歩約9分
甘樫丘橿原神宮前駅明日香周遊バス「赤かめ」でバス停「甘樫丘」下車すぐ。展望台までは上りあり
藤原宮跡大和八木駅コミュニティバス「橿原市藤原京資料室前」下車、徒歩約4分
山田寺跡桜井駅南口から奈良交通「桜井飛鳥線」でバス停「山田寺」へ
飛鳥資料館・万葉文化館の方面桜井駅南口から奈良交通「桜井飛鳥線」

駅を選ぶことは、その日にどのあたりを歩くかを選ぶことでもあります。駅ごとの性格も、あわせて知っておくと迷いません。

駅の使い分け

役割向かいやすい場所
飛鳥駅村の中を歩きはじめる駅高松塚古墳など
壺阪山駅キトラ古墳へ歩いて向かう日の駅キトラ古墳
畝傍御陵前駅橿原線で向かう駅本薬師寺跡
橿原神宮前駅赤かめと吉野線をつなぐ駅甘樫丘、飛鳥駅方面
大和八木駅大阪線と橿原線が交わる駅藤原宮跡方面
桜井駅東側から入る駅山田寺跡、飛鳥資料館・万葉文化館方面

どの駅が優れているということはありません。その日にどこを歩きたいかで、降りる駅が決まります。

橿原神宮前駅の近鉄線乗り換え案内
橿原神宮前駅では、吉野線や橿原線などへの乗り換えを確認できます。

大阪・京都・名古屋・神戸から、どの駅へ向かうか

飛鳥・藤原へは、近畿日本鉄道(近鉄)で向かうのが基本になります。ただし近鉄は路線が多く、出発する駅によって通る路線が変わります。ここでは、路線名と駅名をセットで整理します。

大阪・京都・名古屋・神戸の4方面から、大和八木駅と橿原神宮前駅という2つの乗り換え駅を経て、飛鳥駅・壺阪山駅・畝傍御陵前駅・桜井駅へ向かう鉄道の流れを示した概念図
4つの方面からの、大まかな流れです。乗り換えの中心になるのは大和八木駅と橿原神宮前駅です。実際の路線・距離・方角・全駅を表した図ではありません。所要時間・運賃・本数は示していません。ダイヤは変わることがありますので、お出かけ前に各社の公式情報でご確認ください。(確認日:2026年8月31日)

大阪から|大阪線か、南大阪線かを選ぶ

大阪からは、乗る駅によって二通りの行き方があります。

大阪線ルート|大和八木駅へ向かう

  • 乗る駅|大阪上本町駅・鶴橋駅。大阪難波駅から乗る場合は、鶴橋駅で大阪線に乗り継ぎます。
  • 向いている日|藤原宮跡へ向かう日。橿原線に乗り継いで、畝傍御陵前駅・橿原神宮前駅方面へ出る日。
  • 注意|大阪難波駅から大和八木駅まで直通する特急もありますが、大和八木駅を通過する列車もあります。停まるかどうかを確かめてください。

南大阪線ルート|橿原神宮前駅へ向かう

  • 乗る駅|大阪阿部野橋駅。近鉄南大阪線で南へ向かいます。
  • 向いている日|飛鳥駅へ向かう日。橿原神宮前駅から吉野線に乗り継ぎます。
  • 注意|一部の急行・特急は飛鳥駅まで直通しますが、どれでも飛鳥駅まで行くわけではありません。行先表示と時刻表をご確認ください。

京都から|橿原線で大和八木・橿原神宮前方面へ

京都駅からは、近鉄京都線・橿原線で南へ向かいます。橿原神宮前駅まで直通する特急があり、日中はおよそ30分おき、所要はおよそ52分です。この特急は途中の大和八木駅にも停まります。

飛鳥駅へ向かう日は、橿原神宮前駅で吉野線に乗り継ぎます。橿原神宮前駅から飛鳥駅までは4分ほどです。

名古屋から|近鉄名古屋駅から大和八木駅へ

近鉄名古屋駅からは、近鉄名古屋線・大阪線で大和八木駅へ向かいます。乗り換えなしの特急があり、所要はおよそ1時間40分から1時間50分です。

大和八木駅からは、橿原線と吉野線を乗り継いで橿原神宮前駅・飛鳥駅へ。藤原宮跡へ向かう日は、大和八木駅からそのままコミュニティバスに乗れます。

ひとつだけ、切符を買うときに確かめておきたいことがあります。

「大和八木に停まる列車か」だけ、確かめて

名古屋と大阪を結ぶ特急のなかには、大和八木駅を通過するものがあります。朝の時間帯はおおむね1時間に2本が停まりますが、昼をまわると1時間に1本になる時間帯もあります。切符を買うときに大和八木駅に停まる列車かどうかを確かめておけば、乗ってから気づくことはありません。

大和八木駅の駅名サイン
大和八木駅は、大阪線と橿原線が交わる駅です。

神戸方面から|神戸三宮駅から大阪難波・鶴橋を経て大和八木駅へ

阪神の神戸三宮駅からは、阪神なんば線を経由して近鉄線へ入る快速急行が走っています。鶴橋駅までは乗り換えなしで、およそ48分。日中はおおむね1時間に3本です。

神戸方面からは、鶴橋で乗り継ぎます

ただし、この快速急行が飛鳥・藤原まで直通するわけではありません。鶴橋駅で近鉄大阪線に乗り継ぎ、大和八木駅を目指します。そこから先は、大阪方面から来る場合と同じ流れです。

神戸方面からの運賃は、阪神と近鉄をまたぐため、出発前に公式の運賃案内でお確かめください。区間によっては1日きっぷも用意されていますが、出発する路線によって使えるかどうかが違います。

駅から先は、歩く旅を助ける手段として考える

歩く旅といっても、すべてを徒歩でつなぐ必要はありません。バスと自転車は、歩く時間を確保するための手段として使えます。

バスを使うとき

項目内容
赤かめ明日香村を巡る明日香周遊バスです。橿原神宮前駅の東口と飛鳥駅から出ています。
藤原宮跡方面かしはらしコミュニティバスは大和八木駅から出ています。「橿原市藤原京資料室前」で降りると、そこから歩いて4分ほどです。運賃は大人220円です。
桜井駅方面南口から奈良交通「桜井飛鳥線」が、山田寺跡、飛鳥資料館・万葉文化館の方面へ走っています。飛鳥資料館までは400円、20分ほどです。
便数桜井飛鳥線は平日が1日3便、土曜・休日が1日6便です。時間帯によっては次の便まで数時間あきます。
フリー乗車券「赤かめ」や桜井飛鳥線などでも使える設定があります。利用できる範囲と料金は、出発前に公式情報でお確かめください。
公開後の変動藤原宮跡へ向かうかしはらしコミュニティバスは、2026年10月1日に停留所の追加とルートの延伸が予定されています。
帰りの確認行きだけでなく、帰りの便の時刻もあわせて確かめておくと、滞在時間を決めやすくなります。
橿原神宮前駅東口の明日香周遊バスのりば
橿原神宮前駅東口から、明日香周遊バスに乗れます。

自転車を使うとき

項目内容
向いている日駅から少し距離のある場所まで、自由に移動したい日におすすめです。
飛鳥・
橿原神宮前駅
飛鳥駅の前と橿原神宮前駅のそばに、自転車を貸してくれるお店があります。営業所のあいだで乗り捨てができるところもあります。
桜井駅
周辺
近くで借りられますが、台数が少なく、事前の予約が必要です。
シェア
サイクル
橿原市(大和八木駅ほか)と桜井市(桜井駅ほか)には、複数の自転車ステーションがあります。利用には事前のアプリ登録が必要です。明日香村のなかにはステーションがありません。
返却時刻走りはじめる前に確認してください。営業時間・返却時刻・料金・車種・置き場の状況は変わるため、出発前に各事業者の公式情報でお確かめください。

休憩と設備

項目内容
歩き始める前に明日香村のあちこちに東屋や腰かけられる場所があり、お手洗いや自動販売機も点在しています。
国営飛鳥
歴史公園館
リニューアル工事のため、2026年4月1日から休館しています。再開は2030年ごろの予定です。
高松塚周辺地区駐車場は2026年9月1日から利用休止です。休憩所とお手洗いは、2026年11月末ごろまで利用できる予定とされています。
檜隈寺跡前休憩案内所キトラ古墳周辺地区の休憩案内所も休止中です。こちらの再開も2030年ごろの予定です。
お手洗いは使えます。
牽牛子塚古墳現地にお手洗いがありません。歩いて向かう日は、飛鳥駅の周辺などで先に済ませておくと安心です。
暑い日水分と帽子を忘れずに。日ざしをさえぎるものが少ない場所もあります。
みこ

歩く旅で余裕をつくるコツは、ひとつだけです。一日の終わりにどの駅から帰るのかを、昼のうちに決めておくこと。バスで戻るなら最後の便の時刻を、自転車なら返却の時刻を先に見ておく。それだけで、夕方の時間を「あと一か所」に使うか、丘の上で座って過ごすかを、自分で選べるようになります。

初めて歩く前に知っておきたいこと

飛鳥駅だけを目指せばよいですか

飛鳥駅は明日香村のなかにあり、高松塚古墳や牽牛子塚古墳、天武・持統天皇陵へ歩いて向かえる駅です。歩く一日の出発点としては自然な選び方です。ただし、キトラ古墳は壺阪山駅、本薬師寺跡は畝傍御陵前駅、藤原宮跡は大和八木駅、山田寺跡は桜井駅からのバスが選択肢になります。飛鳥資料館や万葉文化館の方面へも、桜井駅からバスが出ています。行き先によって降りる駅を選ぶのもいいのかなと思います。

初めてなら、どこから歩くと分かりやすいですか

色々なコースや考え方があるので、一概にはいえませんが、飛鳥駅から歩きはじめるなら、高松塚古墳を訪ね、甘樫丘へ向かうというルートと、反対方向のキトラ古墳に向かう、というルートが考えられます。甘樫丘方面でしたら、古墳を見てから、丘の上で飛鳥宮跡を含む、史跡やお寺を眺望することができ、明日香の風景を楽しめます。余力があればそのあと水落遺跡や苑池などを散歩しながら飛鳥寺方面へ。
ただ、キトラ古墳に行かれるのであれば、壺阪山駅で下車し「四神の館」に向かい、キトラ古墳と檜前寺跡を回って、高松塚古墳へ、というのがおすすめです。ただし少し距離がありますので、キトラ古墳から、タクシーか、あすかデマンド乗合交通を予約して飛鳥の中央部へ入り、石舞台や岡寺などをゆっくり歩いて巡る、というプランもいいのではないでしょうか?

一日で全部回れますか

自動車や自転車を使えば、一日で多くの場所を回ることはできます。ただし、飛鳥・藤原は3つの市村にまたがり、史跡の数も多い場所です。初めての日にすべてを入れようとすると、移動が中心になりがちです。飛鳥駅の周辺か、藤原宮跡の周辺か、どちらかに絞るほうが、充実した1日になるかもしれません。

半日でも訪れる意味はありますか

あります。駅から歩いて向かえる場所を選べば、半日でも十分に楽しめます。飛鳥駅からなら牽牛子塚古墳から高松塚古墳や中尾山古墳、壺阪山駅からならキトラ古墳と「四神の館」、檜前寺跡。移動に追われにくいので、その場所を落ち着いて見られます。

藤原宮跡と明日香村は同じ日に行けますか

行けます。大和八木駅から「橿原市昆虫館 経由 橿原神宮前駅 行」のかしはらコミュニティバスに乗って、橿原市藤原京資料室前で下車し藤原京跡へ。そのあと、このバスに乗って明日香小山のバス停で下車し飛鳥入りします。ここからだと、歩いて、甘樫丘まで15分、飛鳥宮跡まで25分、飛鳥資料館まで17分ほどの時間で辿り着けるかと思います。

車がなくても全体像はつかめますか

つかめます。むしろ、歩くほうが分かることもあります。史跡どうしの距離や、丘と宮跡の位置関係は、車で移動すると通り過ぎてしまいます。電車で入り、歩いてつなぎ、必要なところだけバスや自転車を使う。
はじまりの土地の規模感、雰囲気を味わいたい場合は徒歩もしくは自転車がいいかな、と思います。

バスや自転車は使ったほうがよいですか

歩いてまわるのが一番、と思っていますが、目的によりますし無理はいけません。たとえば、藤原宮跡へはバスで向かい、現地でゆっくり歩く。移動はバスや電車、タクシーなどを使い、史跡の周りは歩く。または、駅前で自転車を借りて、一日自由に好きなところを巡る。宿泊して、朝焼け•夕焼けの藤原京をと考えるなら、自動車、もしくはレンタサイクルではなくシェアサイクルという選択肢の方がいいのかもしれません。

雨の日はどこを中心にすればよいですか

雨の日は、屋内で見学できる施設を中心に予定を組みかえてはいかがでしょうか。飛鳥資料館、キトラ古墳壁画体験館「四神の館」、奈良県立万葉文化館など、飛鳥・藤原地域には資料館や博物館がいろいろあります。雨の日の飛鳥は風情があり、独特の雰囲気がありますので、こうした施設を活用し、充実した1日を過ごしていただければと思います。
ただし、開館日・展示室の公開状況・休館日は施設ごとに異なります。(国営飛鳥歴史公園館は2026年4月1日から休館しています)事前確認は必須です。

まとめ|歩くことで、飛鳥・藤原は身近になる

この記事の要点

飛鳥・藤原は、明日香村・橿原市・桜井市にまたがる土地です。行きたい場所を決めると、降りる駅が決まります。電車で入り、歩いてつなぎ、バスと自転車は歩く時間を確保するために使う。この順番で考えると、初めてでも一日を組み立てられます。

飛鳥・藤原は、ただ目的地へ移動するだけでは見えにくい土地です。

駅を降りて歩くと、丘や古墳、小さな山が点在しています。「はじまりの地」は思いのほか小さい、と感じる方も多いのではないでしょうか。しかしここから、大きく飛躍していった事実は紛れもなく、またその痕跡が奇跡的に多数残っている土地だと思います。また、万葉集を通じて人の想いや営みの姿が美しく残っている土地でもあります。
一見、何もない原野であったり、礎石だけであったとしても、そこには人の息遣いが感じられるのです。

1度に全部を回らなくてもいいのでは、と考えます。まずは、ひとつの場所を選び、そこから歩いてみてください。
飛鳥・藤原は、訪れるほどに懐かしい土地になっていきます。
皆様にとっても、素晴らしい1日になることを心から願っています。

おもな出典・確認先(2026年8月29日〜9月1日確認)
  • 鉄道:近畿日本鉄道/阪神電気鉄道の公式運賃・特急料金表および時刻情報
  • バス:明日香村/奈良交通(明日香周遊バス「赤かめ」・桜井飛鳥線)/橿原市(かしはらしコミュニティバス)/桜井市(桜井飛鳥線の実証運行・飛鳥藤原エリアへのアクセス案内)
  • 史跡・施設:国営飛鳥歴史公園/奈良文化財研究所(飛鳥資料館・四神の館)/明日香村/橿原市/宮内庁/奈良県観光公式サイト
  • 自転車:国営飛鳥歴史公園「レンタル自転車一覧」/奈良県公式「ジテンシャでなら」/HELLO CYCLING
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